お寺・供養の現場の備忘録
昭和56年生まれの私(住職)は現在45歳。
お寺に生まれてお寺で育ち、22歳から本昌寺の副住職として仕え、42歳の時に住職を継承し現在に至りますが、ここ5年〜10年の間に、お寺や供養の現場に大きな変化が起きていルと感じています。
要因として考えられるのは、
1、少子高齢化
2、コロナ禍
3、インターネット・SNS・AIの発達
4、物価高による生活苦
5、変化のスピードの速さ
6、核家族化による影響
これらを要因とし、現代に生きる人々の価値観の変化・・・
それも世代やそれぞれが置かれている環境によって、かなりグラデーションがあるように感じられます。
一昔前であれば、『ヤング』と『アダルト』ぐらいで分けられていたものが、『20代』と『40代』、『40代』と『60代』でもかなり違う。
同じ『40代』であっても、置かれている環境によって随分違う。
と思いきや、世代を超えて繋がるコミュニティによって、昔であれば繋がることのなかった人同士が交流できたり・・・
起きている事実の是非はさておき、こういった環境であることをよくよく理解して判断・行動しないといけないなと自分を戒めています。
要因として挙げた1〜5は、お寺や供養の現場に限らず、どこの業界にも影響のあることだと思いますが、6の核家族化によるものは、今になってお寺や供養の現場に大きな影響を与えているように感じられます。
核家族化による影響というのは、今までそれとなく家の中で受け継がれてきたものが、受け継がれなくなるという点です。
その点において、供養にまつわるものの影響は非常に大きいと言わざるを得ません。
そう感じる一方で、形だけを継承して、その意味するところ、心の部分が継承されていなければ、いずれ受け継ぐことに意味を感じなくなるだろうとも思います。
お仏壇であれば、その形を受け継ぐことが大事なのではなく、なぜご先祖様を祀ることが大切なのか?という心の部分が継承されなければ、遅かれ早かれの問題な気もします。
お葬式も法事もお墓も同じ。
僧侶は、『なぜ?』の部分をお伝えすることを心がけ、その『なぜ?』の答えにご自身で得心された方々によって、これからの供養文化が育まれていくのだろうと感じています。
現代を生きる人々の価値観の変化と共に、これからも様々な変化を伴いながら時代は進んでいくと思われますが、『なぜ?』の部分をお伝えできるように励みつつも、固定観念に捉われず、柔軟な考えと言動で以て、寺院運営に励んで参りますので、どなた様もお気軽にご相談下さいませ。
令和8年のお盆を終えて、現場を通じて感じたことをここに残します。
合掌
※写真は8月16日 お盆施餓鬼法要 お申し込み頂いた塔婆建立の御宝前



コメント